冬来たりなば春とうがらし

これまでに経験した困ったことと、その解決法らしきもののまとめ。あと読んだ本。

むかし書いた文章

数年前に友人夫妻が結婚された際に書いた駄文を見つけたので紹介。名前の部分は伏せ字にしました。

 

そして伝説へ

 

Xさん、Yさん、今日の良き日にすばらしい式を挙げられましておめでとうございます。これからよりいっそう素敵なご家庭を作られていくことを楽しみにしております。・・・といったマジメな文章を期待されているのではなさそうなので、せんえつながら小話を少し。

今日のこの会はお二人の挙式をお祝いして、結婚にまつわる「学会」という体裁で行われることになっています。ですが、学会とは一体なんぞや?という方もおられると思います。そんなことは特に気にせず、表紙から美しく彩られたこの冊子を眺めつつ会を楽しみ、「楽会」として頂ければと思います。そもそも、この「学会」長にまつりあげられている私が結婚していないという出オチ状態なのですが、それもまた、この会への至高の味つけになればと、ネタの美食倶楽部会員として期待もしています。また、既婚者の方々からの、結婚生活へのすばらしいアゴナイズ、ではなくアドバイスもありますので、本筋についても万全となっております。

さて話は飛びますが、Apple社の創業者で、いまや伝説の人物となったSteve Jobs氏の好きな言葉に"Stay hungry, stay foolish."があります。この言葉を和訳するのは難しいですが、あえて訳せば、「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」となるでしょうか。YさんXさんは共にわんぱくもといタンパクの研究者なわけですが、他の仕事同様、研究の仕事もやりがいがある一方でなかなかストレスも多いかと思います。そんなこんなで、もし必要以上に肥えてしまったら、stay hungryを心に留め、気分が落ち込んでしまったらあえてfoolishにふるまうことで、乗り越えていけることでしょう。他にもこれからさまざまな困難があろうかと思います。たとえば外国で乗るべき飛行機を目の前で乗り逃してしまったり。そういうときは一人だとすぐイッパイイッパイになってしまいます(経験者談)が、夫婦で互いに助けあい、時にはここに集まられた先輩・友人の方々にも助力を願うことで、困難を困難ともせず楽しく過ごすことができると確信しております。ご両人がどれだけステキな(素の敵と書いてステキと読みます)方々に囲まれているのかも、この冊子の記事から伺い知ることができます。

スペイン生まれジャングル育ち(悪そうなネタはだいたいこのあとの記事を参照)の、ご夫婦の愛情がこれからいっそう高められ、伝説レベルにまでたくましく育っていくことを祈念してやみません。またこの冊子の作製をはじめ、この会を企画・運営された方々の気構え・がんばりに深く感謝致します。そして今回出席された方々の新郎新婦への熱い思いと、この会が結実するに至ったお二人の魅力・人徳への尊敬の気持ちを表して、この拙文を締めたいと思います。