冬来たりなば春とうがらし

これまでに経験した困ったことと、その解決法らしきもののまとめ。あと読んだ本。

平成にあった「昭和の大学」の墓標 2 「昭和の大学」に入るまで

 いきなり私事になりますが、私は大阪の某ニュータウンで生まれ育ちました。両親は共に高卒で、おそらく「生まれた時点で大学進学が選択肢になかった」人生だったと思います。私はなぜか学校の成績がよくて、地元でいちばんと言われる公立高校に進学しました。両親は大学のことはまったく知らないので、地元でいちばん「いい大学」と言われていた大阪大学に行けたらと思ってたようですが、私は高校の部活のワルい先輩からの「京大のほうが入ってから楽やで」という甘言に乗って、京都大学への進学を目指すことにしました。高2のときに、文系・理系の選択があり、理系科目のほうが楽しかったので理系を選びました。そのとき親からは「ええけど理系の大学行くんやったら、国公立しかあかんで(学費が理由)」と言われましたが、まあそうだろうなと思っただけでした。
 なんやかやで自信満々で京大理学部を受験しましたがあっさり落ちて、通ってた高校の近くのローカル予備校に通いました。その予備校では特待生待遇で学費がとても安く、私大の文系学部に通っていた兄の学費でヒーヒー言っていた両親は、「正直浪人してくれて助かった」と思ったとのことです。で、運よく一浪で京都大学に合格することができ、ちょうど兄が大学を出て(氷河期でしたが)就職したので、実家の家計はかろうじて回ったみたいです。

 やっと「夢の」京大生活を説明するとこまできました。